| 6月29日更新。 雑読の水無月。 Saponeriaはお客さまと私とで本の貸し借りしたりも間々ある店。本は人と人を繋ぐ。好きなものって世代を軽〜く越えてしまう。それがいいですね。読書は愉し。 無添加だとか、自然派だとか、エコだとかも大切なのかも知れないけれど、私にはアート、文学、音楽、ファッションが何よりの栄養なので、本はたくさん読みたい。忙しいとあまり読む時間が持てなくて自分のどこかが痩せる。そんな時には手近なものをどんどこ読みます。昔途中でやめてしまったものなんかも読む。 さて、スタートは右の古い「塚原卜伝」から始まりました。父が読んで、母が読んで、上の兄が読んで、下の兄が読んで、私が読んで、娘が読んだ。 宮本武蔵の師匠だったのね、塚原卜伝師は。痛快時代剣劇です。装丁が素敵でしょう? | ![]() | ![]() |
| ミラノからの小さなおみやげ 徳永佳代 夏休みが近づいて、旅の気分が盛り上がりそうな本を数冊買ったうちの一冊です。ミラノはどうしても仕事で行く場所なので、いずれは役に立つかなと思って。この本はミラノ以外にも、ローカル視点で見た意外なおすすめギフトが紹介されています。買う場所の案内などからちょっとしたガイドブックとしても役立ちそう。特にモノに惹かれて旅が始まる人なんかにはツボの本かも知れない。 | ![]() | 18歳からの経営学 阪本大和 すごく面白かった。経営学と聞いたら、会計学やら自己啓発やらを思い浮かべる人の方が多いと思う。あるいは起業のノウハウとか。 この本は近代が「組織」の時代であるという指摘から始まり「組織」の弱点、避けられない特質の分析から第二次世界大戦時の日本陸軍、ベトナム戦争時の米軍の暴走にまで言及。政治より経済が強いグローバル社会にあって、自分の位置づけをきちんと確立するためには必読の感があります。 | ![]() |
![]() | ヨガ ファミリーヨガ協会 4月から通い出したヨガ教室でいただいたもの。身体、呼吸、食、姿勢に至るまできちんと書かれていて、ヨガ教室のテキストとしてはずいぶんレベルが高い。その人に向いている食物とは、「睡眠時間が短くて済む」「負担の少ない(疲れにくい)」ものなどと言う指摘の仕方もいい。ともすれば一から十までを制限すること、されることが、教え、学ぶことであるかのようなお節介というか、介入過剰の世の中にあって清々しいです。 | ![]() | ニッポニア・ニッポン 杉浦日向子 ガラス作家のあかしさんにお借りする。杉浦さん若くして(私と同い年だったと思う。)亡くなってしまった、とても惜しい人。その内容はどちらかというと口伝的な、時代の空気感をまるごと伝えるような時代小説だ。いわゆる考証家でもあると思う。表現としてマンガという展開スピードを選択した人だけれども、きっとその選択は正しい。 |
| ごくせん 森本梢子 もう何回目だっ?というくらい読んでるけれど、また読み返す。感涙している私を見て、千秋ちゃん、バッグ作家の二ムちゃんまで読む。「赤獅子の若大将、理想だね」と共感。熱い青春マンガ。テレビドラマを見ていないけれど、マンガは想像の自由さが残されているので、実際の人物が演じるよりいいと確信します。ドラマでしか知らない人に読んで欲しいわ。 | ![]() | O.SHI.GO.TO. しりあがり寿 痛快。笑います。表情豊かで、勢いのある線。絵うま〜い。しかし、こんな仕事ぶりでいいのかよ?普通なのか、これ?とバッグ作家の二ムちゃんに聞く。彼女もこの人のファンなので。「バブル時だからねー」と言われて納得。だから潰れたんだもんな。 | ![]() |
![]() | ラヴァーズ・キス 吉田秋生 屈折が発端で、それをこじらせてしまった感じのストーリー展開で、ユーモアはまじるけれども、曇り空が続きます、みたいな移行の仕方の話だから、あまり好みじゃない。鎌倉が舞台なので親しみは持てますが。 | ![]() | カリフォルニア物語 吉田秋生 映画「真夜中のカーボーイ」をヒントに生まれたストーリーとのこと。確かに哀しいラッツォだ。惜しむらくは絵がまだあまり上手でないことではないでしょうか?と思ったら、作者20歳の時の作品だと言う。すごいよー。 |
| Banana Fish 吉田秋生 全11巻プラスアナザーストーリーを数度読み返す。すごいストーリーテラーだ。面白くて、第一読目はとても途中で止められない。最後の数十分のクライマックスが読み応えがあって、人間をちゃんと掴んでる感がある。リアルタイムで読んだ方には今更でお恥ずかしいけれど、すごいマンガ。登場人物の数人がとても好きです。読んだ人はわかるね?そう、あなたと多分一緒ですよ〜。 | ![]() | 南方熊楠アルバム 中瀬喜陽/長谷川興蔵編 久しぶりに我が家に泊った油絵カキの松井くんが「この人のキノコの絵がすごくいい」と言う。陶芸の梅原さんから借りっ放しになっていて、未読だったので読んでみる。この偉大な人物の若い時が「清冽な表情をしているので写真で綴ってみたいと思った」という編者の言がうなずける写真がたくさんある。 | ![]() |
![]() | 聖徳太子 黒岩重吾 私の古代ロマン物ブームはこれから!かも。奈良に行ってみたい〜と誘った友人に「読め」と渡された聖徳太子4巻。この厩戸皇子は国家と言う概念を持った最初に日本人かも知れないと思いました。 | ![]() | 落日の王子 黒岩重吾 聖徳太子亡き後、馬子が亡くなってその孫の入鹿のストーリー。王家の血筋ではないけれど、豪族中の豪族で政治的主権は握っている。さらに王家を倒して帝王たらんと頑張ります。小さな我欲だけではない大きな展望も持ってるけれど、ちょっと強引だよ、みたいな奴ですが魅力的でもあります。この人と中大兄皇子の母が恋人であったという設定。 |
| 茜に燃ゆ 黒岩重吾 こちらは厩戸皇子の後、蘇我入鹿が活躍するそのまた後、中大兄皇子の時代に生きた額田王が主役。恋をして、その気持ちを掌中の球のように抱いたまま時代の要請で中大兄皇子の元へ行かざるを得ない。しかし「歌を詠む」という作業を生涯手放さず、それを支えに自分らしく生きた女性の生涯。 | ![]() | 中大兄皇子伝 黒岩重吾 中大兄皇子の語り口で綴られている。これまで読んだ数冊によると、相当強引で、しかし展望の広い人物のようだけど。その展望は野望なのか?出現すべくして出現した時代の人。豪族時代がある意味終焉を迎えて、ここで流れがまた変わる。急カーブを強引に曲がったために敵の多い人生。 | ![]() |
![]() | 紅蓮の女王 黒岩重吾 聖徳太子と同時代、さらに彼が亡くなってからも蘇我馬子と持ちつ持たれつで、大王の地位を維持し続けた推古女帝の一生。立場もさりながら、自分を貫く事ができた強い希有な人かも知れない。その恋も黒岩さんは書く。 | ![]() | 斑鳩王の慟哭 黒岩重吾 聖徳太子が斑鳩に上宮を作り、政治的にはオブザーバーとして関わり、自分は理想とする暮らし方をしていく頃から子の山背大兄王が滅ぼされるところまでを描く。自らの理想と諸々の現実とのギャップに悩みつつ、仏教を支えにしていた時代。蘇我馬子の牛耳る飛鳥王朝に通った道は太子道として現存するのですね。 |
| 子麻呂が奔る 黒岩重吾 聖徳太子すなわち厩戸皇子の命を受け、犯罪捜査に情熱をかける子麻呂は、もともと厩戸皇子の舎人のひとり。当然庶民の間に起こる事件を解決しているわけ。皇子の部下の部下という無冠の立場からの視線は、当時の庶民の暮らしぶりが推察できて興味深いです。 | ![]() | 斑鳩宮始末記 黒岩重吾 「子麻呂が奔る」の続編とも言えるもの。王族や豪族、臣などの頂点の人々の話を読み終えた後にこの2冊を読んだのが良かったです。聖徳太子は農民の暮らしぶりを見て政治を考えた最初の人だった。シモジモ的視線がないと全体がカーブを曲がるためには何が必要かがわからなくなってしまう。変わるためには数世代という時間がかかるのでした。 | ![]() |
![]() | 天の川の太陽 黒岩重吾 大化の改新で入鹿を倒した中大兄皇子に疎外され、吉野に逃げ込んだ大海子皇子。中大兄皇子亡き後、彼が近江朝を倒す壬申の乱。その前後と亡くなるまでの政治観、人間観に圧倒される。賢いとか、愚かだとかいうレベルでなく、大器の弱点みたいなものも感じます。この時代の人として男性として、私は相当この方は好きなんだけど。 | ![]() | 天翔る白日 黒岩重吾 中大兄皇子の娘で大海子皇子の妻で、皇后の鵜野讃良皇女の姉との息子(あー、ややこしい。異母兄弟が結婚するのでこんなことになるのです。)の大津皇子の短い人生。正しくプリンス!というような容姿性格と生き方。それにつけても鵜野讃良皇女の執念が嫉妬とないまぜになっていてすごい。負けないということは「勝ち続ける」ということでありますが、凄絶です。 |
| 闇の左大臣 黒岩重吾 天智天皇、天武天皇の時代を通じ、あんまりパッとしなかった物部連麻呂。サラリーマン社会で生き抜いていく方法に思いが及んでしまう忍耐、勤勉、待機のじっくりした人物。組織の中で勝ち抜くというのはこういう感じなのかしら?やがて権力を得たときのあっさりした態度が好きです。 | ![]() | 天風の彩王 黒岩重吾 聖徳太子が着想し、天智天皇が大枠を作り、天武天皇が実行のための権力を確立した律令政治。中臣鎌足の息子、不比等が、その律令をぐんと具体化していきます。すでに彼の時代には武力よりも頭脳がモノを言うところまできます。日本的交渉戦略などの原型みたいな感じ。ここまで来たか、ずいぶん大人になったな、日本人、と思う。現代でも通用している戦略。 | ![]() |
10月の本![]() | サイゴンから来た妻と娘 近藤紘一 夏にベトナムへ旅したのを知った、お客さまの小川さんが勧めてくれた一冊。絶版かも?ということばに古本を探しました。文章の客観性、視点のあたたかさ、距離感、時代感、知らなかった事実など、全文、文句なく面白かった。この後続いて以下の2冊を読みました。 | ![]() | バンコクの妻と娘 近藤紘一 戦争をしている国家に生まれ育つというのはどういうことなんだろう?ずっと戦争してる、政府はコロコロ変わる、制度も変わる、物価も変わる。あてになる保険なんてなく、定価なんてもちろんなく、全てが経験をフルに生かした状況判断と交渉で進んで行く、またはちっとも進まないこと。この後のユンちゃんが知りたくて、心配で、また次を読む。 |
| パリへ行った妻と娘 近藤紘一 祖国を喪うということ、喪った人々がいて、それに対して誰が何をできるのか。日本という国はそういうひと達にどう対処したのか。ニュースとして数字が並ぶだけでは、リアリティの生まれないことがたくさんあるんだなぁと思った。もっと人間を伝えるメディア、しかも同時進行で、そんなものはできないのだろうか。同じような切望と疑問を持って村上春樹さんもアンダーグラウンドを書く事になったんではなかろうか、と思う。 | ![]() | 求めない 加島祥造 千秋ちゃんに勧めて買わせた挙げ句、借りたもの。(ワルなボスです。)気持ちのよい一冊。自分の本来のスタンディングポジションに戻りたい人にいいと思う。おー、そうそう!と膝を打つような部分もある。 母と同い年の著者でした。立派だなぁ。 | ![]() |
9月の本![]() | カワイイもの好きな人々 (おじさんの部)山下哲 kalokalohouseで展示してくれたクマサカモモエ嬢に勧められて読みました。こんなひと達、生息しててうれしい。平和な国のささやかな毎日のヨロコビを大切にしている「おじさん達(ただし相当年令層広い」がそのツボを語ります。うなずきペットあり、ハリネズミあり。小さなきっかけからクリエイティブな毎日が生まれる様子もよろしかった。 | ![]() | アンダーグラウンド 村上春樹 こちらは平和の国の平和でないできごとを横目で眺め、揺るがせにできないと思った人の本。村上春樹さんが書いた、ということが私にとって重大だったのでした。なぜ?という思いで読み進めて行くうちに、地平の上と下の違いをカンタンに片づけてしまえないこと、字数の問題で報道が端折ってしまう部分が重みであることなどに自然にうなづきつつ読む。そして、日本という国が持っている「隠しちゃお」という体質など、私にとってのテーマと言っていい興味に繋がって行きます。もう数回読むつもり。 |
| 月館の殺人 佐々木倫子 あ〜もう!イライラさせられる鉄道マニアの会話。その主格逆転、本末転倒ぶりがほんとにマニアってこうだよな、と思わせる漫画上下。佐々木倫子さんはこの手の取材モノがうまい。 一昨年magさんにお借りしたのですが、この度蔵書になりました。 | ![]() | 毒婦小説集 平林たい子 哀しい毒婦が数人登場します。女性の守備範囲を極端に制限された100年程前の世の中で、少しエネルギーの高い女性は生きにくかったろうなぁと思う。死というものが、今よりずっと身近だったら、生きている時間を大切にすることを学ぶだろうけれど、刹那的な生き方を選ぶ人って今も昔もいるんだな。 | ![]() |
![]() | 同じ釜の飯 中野嘉子/王向華 人口680万人の香港で800万台の炊飯器が売れた、という副題に惹かれて読んだ、多分これはビジネス書。精一杯あたる、その仕事の姿勢が気持ちよくて、迂闊なことでは挫折もできない華僑の人々の生きぶりが見事です。うーん、私にとってシンプルに良い本でした。環境が人を作るということはあるし、民族を作ることにもなる。 | ![]() | ダヴィンチコード ダン・ブラウン 急展開する小説上下。途中で止められない。食事の支度で中断するのも辛いから、まる3日くらい覚悟した方がいいです。キリスト教の外側にいると楽しいし、その仮説にすごくリアリティがあって堪能。カトリック以外の国で売れたシェアが気になります。2003年のヒット作を今ごろですが、友達に借りて読む。 |
| Blood Diamonds Richard MacAndrew 英語の勉強用。こんな読み方は全然だめだ、と反省。もっとずっと長いはずの小説を英語初心者向けにリライトしたもの。リライトし過ぎだよぅという位短く、知らない単語がひとつもない代わりにちっとも面白くなかった。やれやれ。全然お薦めしない。 | ![]() | シェイクスピアを楽しむために 阿刀田高 この方の「旧約聖書を知っていますか」を読んだ。「アンソロジスト」を目指している方らしい。言われてみれば、アンソロジーらしきものによく引っかかっている(という言い方は失礼ながら、読みが一瞬止まるような感じ。)漫画家の河原泉さんもだ。本日のお言葉にもあるけれど、「珠玉ふう一言」が好きらしく、登場人物がいやにしみじみと噛みしめるのです。 | ![]() |
| 6月から8月に読んだ本 造顔マッサージ 田中宥久子 Amazonの買った人のレビューを見て買いました。10年前の顔になるって、ほんとかな?10年前もそうぱっとしなかったんだけどね〜。しかし、努力は必要です。長持ちさせたいもんで、早速ぐりぐりと圧力をかけています。 | ![]() | 活版再生展 展覧会のパンフレット。代官山の月替わり展示のショップで見つけたもの。活版印刷ってこんなに書体があったんだ!とびっくりしました。明朝とゴシックくらいしか無いのかと思い込んでいた。しかもすこしこんもり盛り上がる素敵な刷り上がり。確かになくしてしまうのは惜しいものです。特殊なデザインの用途にまだまだ生きられると思うけど、それを知ってもらうためには有効な展覧会のようでした。 | ![]() |
![]() | Charley and the Chocolate Factory Roald Dahl ご存知チャーリーとチョコレート工場の原作。映画が原作に近い(85%位の尊重率。だから映画が面白かった。)のでびっくり。原作者はうれしいだろうな、と思うと同時に映画を見ている私としてはつまらな〜い。英語の勉強になりましたけど。 | ![]() | トランヴェール JR東日本が出している車内紙。洞窟の特集が興味深かった。それに当たり前ではあるけれど、路線図がJR東日本管轄中、全部網羅されているページがあって、「こういうの欲しかった〜」と持ち帰る。昔は国鉄だったから、全国を網羅している路線図があったのですよ。読めない駅名もたくさんあって、眺めているだけで旅心を誘ったもんだわ。このトランヴェールはなかなかいい出来のフリーペーパーです。 |
| Matilda Roald Dahl 大好きな児童文学作家のダールさんの著作。いるよ、こういう奴!と憎まれ役に憤って、素敵なこどもが勝利するとスカッとするという典型的な起承転結なんだけど、読後感が爽やか〜。楽しい一冊で、英語のお勉強にもおすすめします。初級の上の方で読めるんじゃないかしら。 | ![]() | OH!ベトナム 高橋里枝/武井教子 調べ始めたらもう旅の始まり、みたいなことってある。行くぞと決めたら読みます。これはベトナムにインスピレーションを得た料理本が前半、ベトナムの雑貨やショップの案内が後半の作り。ホーチミンは忙しい街らしく、引っ越したショップが複数ありました。 | ![]() |
![]() | ホーチミン 普通のガイドブックも読みました。都市だけのテーマなので詳しい。詳し過ぎる〜という気もする。いわゆるマニュアル本の作り。 そのせいか、行く前から「これを食べて、あれを飲むぞ」という旅の同行者も出現。でもそういうのって、短い旅程だとタイミングが合わず、叶わないことも多いのよね。 | ![]() | 無敵のベトナム まのとのま これは面白かった!漫画チックなぎっしり感が最初読みにくい。入りにくいというのかな?しかし、細々と拾って読んで行くと内容の充実してること!全部飲んだり食べたり、買ったり値切ったりして書いてます。野間さんと真野さんの実録ベトナム旅行という感じ。やっぱり「見たい、食べたい」感が盛り上がるけれど、写真でないところが見る夢(欲望?)がキツキツのリアルでなくていい。一冊選ぶならこれがおすすめです。町の匂いさえ感じます。 |
| 指差しベトナム語 このシリーズは楽しくて便利で大好き。他に幾つか持っていますが、この本は現地でなかなか人気です。欲しいと言われることも多い。国(言語)によって当然著者が違うのだけど、その趣きも個性も反映されていて興味深い。結果、ベトナム語ばかりは発音の真似すらできなかった私。惨敗です。音が難しくて、そしてかわいい。不思議な旋律の音楽のようです。 | ![]() | 愛の話 幸福の話 美輪明宏 千秋ちゃんから借りる。人としての奥行き、抽き出しの話が印象に残ります。抽き出しをちゃんと整理して、しかも深く勉強しなくちゃね、などと決意する。そして私は犬や娘の幸せを考えて、且つ自分の手入れを怠りなくしよう、などと決める。美輪明宏さんは、中原淳一さんと共に私の尊敬する人。乱暴に言い切ってしまう誤解を招きやすい部分を含めて、その背骨に敬意を持っています。 | ![]() |
![]() | 額田女王 井上靖 友達から借りた一冊。万葉集に鮮やかな句がいくつも残っている額田女王。神の声を聞く存在としての自分を維持するために自立して誇りを失わず生きた大昔の働く女性。ひとりで生きることを貫いたからこその恋かなぁ。中大兄王子とのやり取りはとても文学的で(意味深で、とも言います)ドキドキする。オオモノ同士の恋というのか、素敵です。歴史に題材を求めた井上靖氏の創作が人間的息づかいを感じさせて面白く読みました。 | ![]() | Figaro Japon 実は昨年のフィガロジャポン。ベトナム特集が可愛くて、楽しそうで度々読み返してみていました。よ〜し、みんなで行こうよ!ということになって再読、熟読。フィガロジャポンは旅の特集がすごくいい。そして本と映画、音楽の情報ページも相当好きな人が書いていると思われる。具体的で役立ちます。 |
| 5月から6月に読んだ本 怪星ガイガー 杉浦茂 kalokalohouseで個展をするクマサカモモエさんと話していて「絶対好きそう」と思い同じ著者の「アップルジャムくん」を貸す。そのお返しに見つけた!と貸してくれたのがこれです。復刻版で本全体から醸し出す手触りみたいなものも素晴らしい一冊。 それにしても未来に対する展望とか、科学への警告とか、この世代の漫画家ってすごいなぁと思う。人間らしい素朴な喜びを大切にしている人は、揺るがないのかな。ともあれ保存版です。 | ![]() | ダールさんってどんな人? クリス・ポーリング チャーリーとチョコレート工場を観て、かつて大好きだった映画「ジャイアントピーチ」と同じ作者だと知りました。それでちと読んでみた。実はサイドでCharley&Chocolate Factoryも読んでいるけど、映画があまりにも原文に忠実なので一度映画を見た私にとっては楽しみが少なくて英語の勉強そのもの。それで浮気してみたのです。 この本はいずれまた読み返しそうな予感があります。 | ![]() |
![]() | 京都 生活雑貨 その土地の本はその土地でたくさん売られていると知ったのは、広域を縦断する旅の支度をしたとき。それ以来、行った先で地図などを買う習慣が着きました。なんとなく思い出の一端にもなるし。 この本は伝統を担う世界の現代への適合努力が読み取れる本。ガイドにはならないけれど、見る楽しみはあります。と、言って「買い損ねた〜」と思う程のものには出会えず。伝統工芸の産業の担い手にエールを心で送る感じ。 | ![]() | はれた日は学校を休んで 西原理恵子 ガラス作家のあかしゆりこさんから借りました。貧しくて、頭よくもなくて、気も強くもなく、なんだか切ない主人公。こんな切なさってほんの少し前まではすぐお隣のできごとだった。 リアリティないかも知れないな、若い人には、と思いつつ読んだ。でも西原さんはそう年じゃないはず。日本は私が思うより広い?のかも知れない。カルチャー的にも、生活水準的にも。 |
| Fast Food Saxton Freymann/Joost Elffers 一冊全部野菜が乗り物に変身。三輪車、スケートボードから船、連結列車(これはズッキーニ)、船、ロケット、気球まであります。乗るのはマッシュルームさんとリークさん。有機素材の面白い表情を生かして一切他のものを使ってないのがいい。和み本でもあります。 | ![]() | 文藝春秋 久しぶりに買ってみる。昭和の陸軍の特集が目当てです。なぜ、勝ち目の無い戦争に突入したのだか、いまだにわからないし、その正気の沙汰と思えない私達の国の行動の原点を知りたくて、この手の特集は読む。主に対談形式で当時の陸軍の欠陥を指摘しています。でもあんまり充実していなくて残念。赤字で「特集」と銘打つならもっとページ数と掘り下げる角度の種類が欲しい。 | ![]() |
![]() | 4月から5月に読んだ本 頭のいい人はシンプルに生きる ウェイン・W・ダイアー タイトルと翻訳が渡辺昇一さんだったのに惹かれて買った。本当の意味で自由に生きることが意外にできていないとしたら、その理由は自分の中にあるぞと警告してくれる本。 躊躇いつつ、ノーを言うことができる現在の私は以前よりシンプルになった。 | ![]() | 事象の地平 川原泉 漫画家のカーラさんの365度的「ものの考え方」紹介本。 買ってから一度読んだけど、その頃ココロにゆとりなく楽しめなかった。今回読んで爆笑。この位断言してくれちゃうと大哲学者様も自分の中ですっぽり居所が納まり、ファイリングに役立つというものです。 |
| 失楽園 諸星大二郎 どろりんとしたあまり上手じゃない絵と、しつこい描き込み。読みやすくないけれど、いつも主題が面白い諸星大二郎さんを再々再読。諸星さんもお若かったのか、この本はストーリー展開が幼い気がします。景色が全部フタされているような絵で、独特の閉塞感が、読んで眠る、起きてまた読む、みたいなだらだらとした読み方を招く。 | ![]() | 自然のかたち 昆田双樹 鉄砲通りと一中通りの角にある花屋「BanaBana」で店番する昆田さんの彼はカメラマンらしい。ハガキ大のきれいな写真集。花や草が多いのだけど、その中でも色を失ったような雪景色の中の樹々が素敵です。「BanaBana」さんで買えます。 | ![]() |
![]() | サザエさん 長谷川町子 実家から持って来た古いサザエさん。亡くなった父がもらったらしく裏にいただいた日付あり。七輪で魚を焼きつつ「あんまり電ネツ使わないでよ!」と家族に命じるシーンがあって、こんな時代がすぐ隣り合わせにあったんだなぁと思う。電気を使うことに今は温暖化の話をしなくちゃいけないようになった。何とも言えない感情がわき起こる。 | ![]() | サザエさん 長谷川町子 娘が新しい目のサザエさんを入手。一晩サザエさん浸けで過ごす。面白いし絵がうまい。そして誰でもが笑える日常的なおかしさがすごいなぁと思う。何度も読めるしね。 よし、なるべく揃えよう!という蔵書アイテム入りに決定。 |
| 犬と話をつけるには 多和田悟 あまりに吠えるアワに「もしかして何か躾け方間違ってるかも?」と自問して読みました。うーん、ほめて育てるというのは人であろうと犬であろうと同じなんだけど、犬の場合は過去を振り返るということ(反省)が機能上ないのでタイミングがいかに重要かということがわかったぞ。 | ![]() | Designs&Hand Works for Costume 生活研究社(共著) 京都の素敵な本屋さん「恵文社」で購入。古いのにビニールをかけて売っていました。基本の刺しゅうやキルトがイラストと写真で紹介されている。紹介文の言葉遣いが女性らしさ満点でなかなかです。昭和30年代かな? | ![]() |
![]() | 十歳のきみへ 日野原重明 昨年闘病した母にあげた本。90歳を越えて働き続ける日野原先生の本は母に力をくれるかなと思ったのだけど、自分で読んでみてこの人の正直さに目の覚める思い。 「私達の世代は赦すということがとうとうできなかった。だから戦争のない世の中を作ることができなかった。今十歳のきみにこれを託したい。」という内容。その声の切実さと誠実さに打たれる。私は「赦す」ことを学ぶためにあったかも知れない自分の辛い経験に思いをはせた。 | ![]() | 鉄人28号「鉄人28号誕生」 横山光輝 ご存知鉄人28号。今月は鉄(哲)人関係が多い。こどもの頃のうろ覚えでは正義の味方だったはずなんだけど、「ある時は悪魔の手先」なんだった。タフで強い道具。だから使い手を間違えると破壊に繋がるのね。昔のアクションものはのどかで良い。これも娘が入手。 |
| さよならニッポン 大友克洋 これも再々再読。この一冊を買った頃、細野晴臣さんの歌の「さよならアメリカ、さよならニッポン」というフレーズが喉元にあった。行きどころないような青春の感じがこの本。こんなふうに引きずるニッポンという祖国の感じ、娘の世代はあるだろうか?この辺りは微妙でことばでは言いにくい。 | ![]() | おいしい人間 高峰秀子 パリのホテルでの足袋の洗濯の話が面白い。ランドリーを承ったフランス人が仕上げ方がわからなかったらしく、真っ白に洗い上げた足袋をきれいに立体にして届けてくれたという。まるで足が入って、立っているようだったと。その職人の技も誇りもすごくて笑えてしまう。 | ![]() |